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お金と世の中のリテラシー
“Wikipediaにも載っている”は、どこまで信用できるのか——早明浦ダム「出資拒否説」の奇妙な履歴
※本稿で扱うWikipediaの記述・編集履歴は、2026年9月4日現在のものです。 最近、香川県の水不足が少し気になっていました。 そこで、早明浦ダムについてWikipediaを開いてみました。 すると、冒頭にこんな一文があります。 「香川県・愛媛県が出資拒否をし... -
趣味の研究室(カルチャー)
『タコピーの原罪』を読んだ人と話したいこと——「おはなし」は、何を救ったのか
ここからは、『タコピーの原罪』を読んだ人に向けて書きます。 核心に触れます。 未読の方は、できれば前編だけで止めてください。 この作品は、展開を知ってから読むより、何が起きているのか分からないまま、タコピーと一緒に人間の現実を知っていく方が... -
趣味の研究室(カルチャー)
『タコピーの原罪』を読んでほしい理由——善意だけで構成された存在の、たった一つの罪
『タコピーの原罪』という作品があります。 かわいらしい絵柄。不思議な宇宙人。「ハッピー」という言葉。子どもたちの世界。 表面だけを見ると、少し変わったハートフルな物語のようにも見えます。 しかし、実際に読んでみると、その印象はかなり早い段階... -
文章の練習帳
伝わる文章は意外と地味である|チーズみたいに伸びた一文を切る
前回の記事では、裁判所に出す文章は、心の叫びではなく案内図にした方がよい、という話を書きました。 裁判所は、怒りの熱量を測定してくれる場所ではありません。 お気持ちは分かりました。ところで請求原因はどこですか? この一言は、なかなかつらい。... -
趣味の研究室(カルチャー)
「何に乗っても速い」という残酷な褒め言葉 後編——バレンティーノ・ロッシとドゥカティ、勝利にならなかった翻訳
前編では、エディ・ローソンがYZR500からNSR500へ乗り換え、移籍初年度に世界王者となった話を書きました。 ただし、ローソンはNSR500を完全に自分のバイクへ仕上げてから勝ったわけではありません。 ローソンが違和感を伝える。アーブ・カネモトが走りを... -
趣味の研究室(カルチャー)
「何に乗っても速い」という残酷な褒め言葉 前編——エディ・ローソン、YZR500からNSR500へ
「何に乗っても速い」 レーシングライダーにとって、これ以上の褒め言葉はあまりないと思います。 速いバイクに乗れば速い。強いチームにいれば勝てる。それだけなら、まだ説明がつきます。 ところが、メーカーが変わっても速い。バイクの性格が変わっても... -
労働・お金のトラブル実務
裁判所は心の叫びの採点会場ではない|怒りを事実に変換する
前回の記事では、少額訴訟について書きました。 少額訴訟。名前だけ聞くと、なんとなく軽そうです。 裁判ライト。裁判ミニ。裁判お試し版。コンビニで売っている「ちょっとだけ裁判」みたいな響きがあります。 しかし、実際にはちゃんと裁判です。 原告は... -
趣味の研究室(カルチャー)
六輪がすごいなら八輪にすればいい――『グランプリの鷹』を大人になって本気で車検してみる
1970年代の終わり頃、私はまだ小学生でした。 F1といえばタイレルP34。前輪が四つある。カッケエ。その程度の理解です。 そんな時代に、F1を題材にしたアニメがありました。 『アローエンブレム グランプリの鷹』。 私も見ていたはずなのですが、話の中身... -
趣味の研究室(カルチャー)
主人公は、いい人でなければならないのか――『鎌倉殿の13人』と『豊臣兄弟!』
大河ドラマを見ていると、ときどき不思議になる。 戦国武将は、どうしてこんなに平和主義者ばかりなのだろう。 「戦のない世を作りたい」 信長も秀吉も家康も、主人公や主人公に近い位置へ来ると、だいたいこの方向へ寄っていく。 もちろん、戦乱が続けば... -
趣味の研究室(カルチャー)
速さは見える。賢さは遅れて見えてくる——フジテレビ以前からF1を見ていた者の、ラウダ、プロスト、セナの話
アンドレッティやピーターソンが走っていた頃から、F1には興味がありました。 といっても、当時の私はまだ小学生です。毎戦のレースを追っていたわけではありません。F1を知る数少ない窓口は、書店で立ち読みするモータースポーツ誌でした。 タイレルP34を...